「助け合える仕組み どう作る?」実施報告

3月30日(木)、松が丘Yuiの一緒に考える会「助け合える仕組み どう作る?」を開催しました。


<勉強会の会場>

日 時:2023年3月30日13:30~15:30
テーマ:助け合える仕組み どう作る?
場 所:松が丘中央会館
報告者:小林義一(松が丘Yui共同代表)
参加者:男性10名・女性10名(計20名)

コロナが落ち着いてきたので、松が丘Yuiの本来の目的である「会員同士が助け合える仕組みづくり」を進める時期になりました。勉強会では、小さな困りごとを放っておくと、大きな問題となって地域にもどってくることもあり、“他人事”ではなく、“自分事”として考えることが大切であることが話し合われました。                                 そのためには、まずは困っていることを調査し、その解決の前提である信頼関係を作る方法を考えることが大切との意見でした。また、同じような問題で困っている人同士が話し合う“グループ会議”を作るのも有効との意見がありました。
吾妻地域包括支援センターからも2名の方が参加していただき、参加者の男性と女性は同じ数でした。

1.報告内容

今、松が丘地域では高齢化率が、非常に高い。
全国 29% 所沢 27% 松が丘 40%
日本の高齢化率は世界で一番で、イタリア24%、独22%、仏22%、英19%と続く
こうした状況の中 Yuiの会の目的は、松が丘で『助け合いの仕組み』を、どう作るかである。

『助け合いの仕組み』を作るにあたって、考えられる問題点:
① 情報が洩れる(プライバシーを守ることも必要)
② 調整役が必要になる(支援を待つ人、支援する人の間を繋ぐ)
③ 何か問題が生じた際、保険が必要になる
④ 支援を有償にするか、無償とするか

配布資料(注:カーソルを画面上に置くと、左下に矢印がでます。矢印でページ送りができます)

助け合いの仕組みHP

 

2.皆さんのご意見

意見1
〇 住民の本音を引き出すことが大事である。高齢になると、いろいろと生活が困難になって、“本当のところ、どういう助けが必要なのか“ =>本音が言えるのか?
〇 地域の中で、若者と年寄りとの、いろいろなすれ違いがあるのでは?
〇 地域の中で、すれ違いや格差がある中で、今生じている問題を明らかにすることが大事である。
〇 仕組みを作るにあたって、やり方を急がない。
今日配布された個票のようなものに、多くの人からの要望や出来る事などを集め、集計することで、現状や問題点を明らかにする。それをもとにして議論や話し合いを行うようにする。
〇 個票に、この会の世話人の住所を書いておいてもらう。
〇 他の地域や組織での実践例を紹介してもらう。
意見2
〇 『仕組みづくり』の話し合いに、時間がかかりすぎるのでは?
〇 現に、『助け合い』の必要に迫られている者にとっては、『助け合い活動』を進めながら『仕組み』をつくる形であってほしい。行動しながら、人と人とのつながりが出来て来るとありがたい。つながり(知り合い)が出来ると、何かと助けになる。
〇 抽象的な議論をやっているばかりでは駄目である。
意見3
〇 支援したいが現実にはできない人もいる。エールを送ることも支援になる。
〇 助け合いの場を提供することも、支援になる。
〇 支援を受ける立場(人)にはそれぞれ違いがあり、一般的に括れない。人とのつながりができて、具体的な、個別的な支援、助け合いが生まれてくる。
意見4
〇 できるだけ多くの意見、要望を集めるならば、自治会との連携を考える必要があるのではないか。
意見5
〇 高齢者の一人暮らしで、自立した生活を営みたいと願っている立場から意見や考えを言いたい。
松が丘の地域は、人と人とのつながりがあまりないのではと感じている。
本音でのつきあいがない。また自分の弱音を言いにくい状況にある。
したがって、周囲の人の状況がつかみにくい。隣の人が引っ越しをしたのに“周囲の人が分からなかった”などのことが多い。
このような地域では、人と人とのつながり(グループなど)をつくっておくと、そこから多くのことが学べるし、助け合いもできるのでは。
意見6
〇 自治会での活動や集まりを経験したことがない人は、つながりや知り合いがない。そこが、“人のつながりが広まらない”ことにつながっている。
意見7
〇 月1回カフェテラスという会があったが、あれは良いものであった。これからもあのようなものがあればよいのでは。
意見8
〇 カフェテラスのメンバーは今色々と悩んでいて、やめる人、やめたいと思っている人が多くなっている。カフェをやっているなかで活動している人と、カフェに来る人の間に意識の差が生まれている。
活動している人は、なぜ我々だけが一方的にサービスを提供しなければならないのか? 他方、カフェに来る人はある意味サービスを受けるのは当然であると思っている。
その意識の差にカフェのメンバーは疑問を抱くようになった。
意見9
〇 介護問題に直面している身になると、具体的な支援やアドバイスが必要になっている。それを土台にした話し合いの場があってほしい。
意見10
〇 カフェテラスの話題は、自分にとって参考になった。サービスを受ける人とサービスをする人に、意識の違いがあることに気づかされたので有意義であった。人間関係が築かれている時にこそ、助け合いのしくみができるのではないか。
意見11
〇 “自分が困っている、悩んでいるのだ“ということを明らかにして、その上に、それを解消していくという活動が大切である。それには、人と人とのつながりが必須である。
つながりといえばサークル活動を盛り立てる必要がある。Yuiの会ですべてを行うことはできない。色々なつながりで補い合うことが必要になっている。
意見12
〇 近所のつながり、本音が出せるつながりが必要だ。
〇 助け合いはYuiの会の会員だけの問題ではなく、自治会の問題として、その活動と関連させてはどうか。

松が丘Yui    共同代表 小林義一・岩本哲夫

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